煉瓦積み一級技能士-ミャンマーでものつくり大学の講師に-その2

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ものつくり大学は、国や産業界からの大きな期待を受け2001年に誕生した4年制大学です。

「技能と科学・技術・経済・芸術・環境とを連結する教育・研究」等を掲げた実技・実習を重視した大学で、

国内の企業等との連携による研究や貢献活動の推進のみならず 、海外の教育機関や企業等との連携協力などを行っています。

2016年12月からは、JICAによる中小企業海外展開支援事業(普及・実証事業)に採択された

株式会社KNDコーポレーションが実施する「ミャンマー国日本水準の建築技能訓練者育成プログラム」の講師派遣を、

ものつくり大学が担っています。

  

アークテックでは、国内で貴重な、

『煉瓦積み一級技能士』 の資格を持つスタッフ・コンストラクションチーム(工事管理部)

責任者-水上が、ものつくり大学の要請により、ミャンマーのヤンゴン郊外に出来た学校で、

煉瓦積みの講師を務めました。

 

■ミャンマー建築技能訓練者 育成プロジェクト - レンガ・左官コース

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ヤンキン・スキルトレーニングセンターでのカリキュラム

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授業風景。みんな真剣です。

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実習場にてレンガ積みの実習。
(左奥、水色作業着が水上)

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レンガの目地棒も手づくりで作成

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本物のセメントを使って練習が出来ない為、粘土を使った疑似モルタルを作成することに。
生徒さんたちに、硬い粘土の塊をハンマーで細かく砕いてもらう。

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攪拌機を使用してバケツでモルタルを練る手順を教え、
実際に疑似モルタルを練ってもらう。女性も一生懸命。

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枠の中でレンガの割り付けを行い、実際にレンガを積みながら見て貰い、教えていく。

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生徒の皆さんは、実技の講習に熱中。

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使っているレンガは現地のレンガ「YGN-ヤンゴン」の刻印が。

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施工現場には、野ウサギが・・・。まだまだのどかなヤンゴン。

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中央額縁を持っているのが、講師の水上。
以下は、水上の感想です。

「今回、ミャンマーと言うアジア圏の発展途上の国へレンガ積み講師として渡航し
 何も知らない国でレンガ積みの経験のない人たちに教えると言う、今後二度と無いと
 思える経験ができた。

 わずか24日間と長いようでとても短い期間であったが、僕が帰国する最終日には、

 『先生もう帰るのですか?まだまだ教えてください。』と言われた時、涙がこぼれそうに。
 今回が初めてとなる技能講習だった為、準備が整っておらず、生徒たちがレンガ積みの実習が
 出来たのは、わずか6日間だけ。
 帰国してからも、あれも教えてあげたかった、これも、それもと出来なかったことが山のように思い悔やまれる。
 最も悔やまれた事が、検定試験で積むレンガの積み方を時間が無く教えられなかった事。
 休日に、現地オブザーバーに来てもらい、僕が試験体のレンガを積んでいる所をビデオで撮影してもらいながら、
 レンガを積む時のポイントを教えたが、実際に生徒たちが上手く積めるのか、、、とても心配であった。

 次回、又行けるのであれば今回の失敗を踏まえ効率よく、もっとたくさんの事を教え、学ばせ、
 レンガ積みをたくさん経験させてあげれれば、と思っている。」

ミャンマーは、まだまだこれから開発が進む国ですが、のどかさやものづくりに対するひたむきさもぜひ失わず、
アークテックがお伝えしたレンガ積みの技術が継承される事が、社会貢献であると考えます。

 

アークテックでは、日本国内でもレンガ積みの技術が消えないよう、レンガの素晴らしさをこれからもお伝えしていきます。

レンガの商品・施工についてのお問い合わせは、info@arc-tec.co.jp

 

edit: 7, Sep, 2017